Silver Wings Diary

詩や詞、音楽、写真や日記、日々の想いから能書き等々…

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波と風と太陽と・・・

       Silver Wings

サーフィン・・・

 俺は大学生の頃、アメリカンフットボール部に所属していた。そして、それとは別に卒業前の一年半程度、サーフィンもやっていた。偉そうに「やっていた!」なんて言っているが、所詮は一年半だ。今はまったくやっていない。それを趣味として、あるいは本格的に関わっている人たちからすれば、ほんの少しかじった程度だ。落ちこぼれと同じだ。それでも当時は本当にはまっていたし、波があると聞けば何を置いても海へ向かったものだ。
 そもそもサーフィンを始めたきっかけとは何だったか?入学後間もなく、俺には親友と呼べる仲間が4人出来た。その4人がたまたまサーフィン部に所属していた・・・。きっかけはそれだけだ。当初俺は、サーフィンというものに偏見を持っていた。「軟派なスポーツ」「軟派するための道具」これが当初のイメージだった。だが、仲間たちとの付き合いの中で・・また、彼らのサーフィンを見るうちにイメージは180度変わった。1.5m~2m、日によってはそれ以上の波に向かっていく。ボードにつかまり波の下を潜ってはまた沖へと向かっていく。時には波にのまれ押し戻され・・・。それを繰り返し、沖へ150~200mくらいは行くだろうか・・・?ようやくたどり着いたと思ったら波に乗って一瞬で帰ってくる。そしてすぐさま波に向かって沖へ・・・。鳥取というところは日本海ということもあり、夏には波がほとんど無い。シーズンは秋・冬・春だ。だからみんなウェットスーツに身を包み冷たい海へと入って行く。軟派どころではない。自然を相手にした、ある意味命がけのタフなスポーツだ。
 俺がサーフィンというものに対し感じている魅力は・・・もちろんサーフィンそのものの面白さというものも少し分かりかけてはいたのだが、何と言っても沖に出てボードにまたがり浮かんでいる時の爽快感というか解放感というか・・・何というか・・・気持ちとか感覚は思い出せるのだが、何とも言葉で表現できない感じ・・・そんな気持ちだ。(何じゃそりゃ?)静かで・・・波と風の音以外は何も聞こえない。ただ沖を見据え、来るはずの大きなうねりを待ち続ける。岸辺では波が泡立っていても沖に出れば緩やかなうねりとなって、そこに浮かぶサーファーたちを揺らし続ける。水平線や他のサーファーたちが波のうねりとともに見え隠れする。また、陸から見れば波でざらついて見える水面も沖にいる者にはそうは見えない。表面は滑らかでツルッとしていて、天気のいい日には光が乱反射してキラキラしている。夕方ともなると海が空の色を受けて、オレンジ色に輝く。海の真ん中に浮かびながら水面近くで見る夕日は最高だった。今でもはっきりと脳裏に焼きついている。生涯の宝ともいうべき記憶の一つだ・・・。「来た来た!」誰かの声。そして奇声、指笛の音。サーファーたちは方向転換、何人かが一斉に岸に向かってパドル(水をかく)し始める。波の奪いあいだ。最終的には1本の波に一人しか乗ることが許されない。すべてのサーファー同士における暗黙のルールだ。大きなうねりが来て、波がそのてっぺんから白く崩れ始める。せり上がった波は、その向こう側からの光を透過して、エメラルドグリーンに輝く。風が吹き抜けて崩れ始めた波しぶきを吹き飛ばしていく。波が覆いかぶさるように迫ってくる。ボードの先端につかまり、波の下を潜って反対側へ・・・。通り過ぎた波は大きな波音を立てながら別のサーファーを乗せ一瞬にして岸へと去っていく。そしてまた、静寂が訪れる。聞こえるのは自然の音だけ。
 わずか一年半ではあったが、俺にとってはかけがえのない経験となった。もちろんサーフィンそのものも本当に上手くなりたいと思ったし、そのために幾つもの波に乗り、その何倍、何十倍もの数の波にまかれた。だが今思うに、俺が海へ通った最大の理由は沖に浮かんでいる時、まわりを取囲んでいたすべてのものに会いに行くためではなかっただろうか・・・。今も時折思い出すのは、緩やかな波に揺られながら見た夕日とそれを反射する水面、吹き抜ける風、そして過ぎていく波の音なのだ。
 俺の実家の部屋には、今もサーフボードが置いてある。「またいつか、あのボード持って海に行く日が来るんかなー。」そんな事を思っていたりする。いや、体力が持てばの話だ。
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  1. 2006/03/31(金)|
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