Silver Wings Diary

詩や詞、音楽、写真や日記、日々の想いから能書き等々…

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詩に曲をつける

Silver Wings


 詩に曲をつける。曲のつく詩とは・・・?
 今日は長いよ・・・^^;
 興味ある人は読んでみて下さい。

 このブログを始めてから、久遠さんと出会い、初めて詩というものに曲をつけた。それまで歌詞として書かれた詞に曲をつけた事はあったが詩につけた事はなかった。まして、3~5行という短い詩にメロディをつけるというのは初めて。一般にテレビやラジオで歌われている歌と違い、短いフレーズと構成の中でメロディを展開させなければならない。言うまでもないが、俺は素人で、「作曲力」というものがあるならば俺の場合たかが知れてるので、偉そうに曲をつけるなんて言ってもどんな詩でもつけられるわけではない。まして人の書いた詩ならなおの事だ。その中でなぜ久遠さんの詩に「曲が付く」と直感的に思ったのか・・・。曲のつく詩とはどんなものか・・。以前から曲をつける中で感じていた事を書こうと思う。

 短い詩に曲をつける際、参考にしたのは童謡。童謡は歌詞が短く、その短い構成の中でメロディを展開し完結させている。逆にテレビやラジオで流れるポップスやロックなどの多くの曲は、Aメロ、Bメロ、サビといった構成が多い。だが短い詩にこのパターンで曲はつけられない。それこそAメロだけで終わってしまったり、サビだけで終わってしまったりしてしまう。短い曲の場合は、A,B,サビの要素を持ったメロディーを速い展開で詰め込まなければいけない。そういう意味で短い曲を作る際、童謡というのは非常に参考になるのだ。

 たとえば、誰もがよく知る童謡。。。

『赤とんぼ』
夕やけこやけの 赤とんぼ
追われてみたのは いつの日か

以下略


『朧月夜』

菜の花ばたけに 入日うすれ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて におい淡し

以下略


『富士の山』

あたまを雲の 上に出し
四方の山を 見おろして
かみなりさまを 下にきく
富士は日本一の山

以下略


『ふるさと』

うさぎ追いし かの山
小ぶな釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき ふるさと

以下略


『雨ふり』

雨、雨ふれふれ かあさんが
じゃのめでおむかい うれしいな
ピッチピッチチャップチャップ ランランラン

以下略



 これはほんの一部だが、だいたいどれも同じような短い歌だ。ここで、もう気付いた人もいるかもしれない。どの歌も詞を読むと心地よいリズムを持っている。そしてさらに、上であげたものに関して言うならば、みな共通のメロディに乗せて歌えなくもない。もちろん歌の長短があるので100%歌うことは出来ないが・・・。例えば、赤とんぼのメロディーで、最初2行だけならどの歌も歌う事が出来る。ただし、字数の合わないものは、音を伸ばしたり増やしたりといった調整が多少必要になるが・・・。それぞれ他のメロディーでも試してもらいたい。すべて上手くは行かなくとも、自分なりのメロディー感覚で何となく歌になると思う。

 これは童謡に限らずだが、メロディー展開の中で、流れる音の数というのはだいたい限られている。意図的にそれを狙う場合は別として、ある節だけ極端に多かったり、極端に少なかったりすると非常にメロディがつきにくい。

 たとえば、上の赤とんぼの詞がもしも・・・


夕やけこやけの 赤とんぼ
ふたり見たよね



だったとしたら・・・。メロディー的に非常にバランスが悪い。でも詩としてはおかしくない。すなわち、詩としては成り立っても詞としては成り立ちにくいという事。『音の数=文字の数=詞の長さ』なので、音の数は詞の長さと密接な関係がある。だから、全体にバランスの取れた詩(あくまでメロディーをつける上でのバランス)には、メロディーをつけやすい。例えば、上の「赤とんぼ(もどき)」の詩の文字数を整えてみる・・・。


夕やけこやけの 赤とんぼ
ふたりで見たよね 赤とんぼ




 こうすると、同じ内容の詩でも歌詞となる。

 ここで今までに曲をつけた、久遠さんの詩を一部見てみたい。


『かざはなまう』

まうまうかざばな 風のはな
ひろがるお空は あわいみず
やさしいひかりに おくられる

以下略


『光り舞う』

歌うようたう さざなみから
紅のお花が このほほに
そっと触れて 透しゆく

以下略


『天が紅(あまがべに)』

舞いゆく夕風 天が紅
ひろがる空の よろこびに
光りゆれいる ふたりにも

以下略




 読んだリズム。各行のバランス。まさに最初に挙げた童謡の歌詞にも通じるものがある。童謡を聴いて懐かしさを感じ、そのメロディに癒しを感じる我々の心。その奥に沁みこんだ言葉のリズム。リズムという点では短歌や俳句とて同じ。広告文やスローガンもそう。もっと言えば、仏教のお経だってそうなのだ。・・・ただし・・発祥は日本ではないが・・・。こうして古より受け継がれた言葉のリズム。久遠さんの詩に癒しや安らぎを感じるのは、言葉や表現に加え、そういったリズムの要素が大いにあると思う。そのリズムに安心感を覚えている部分もあると思うのだ。そしてこういった要素を持った詩は俺と出会う以前の久遠さんの詩にも多く見られる。すなわち、過去の詩にも曲のつく要素はあるという事。久遠さんは、意識外で自然にそういう詩を書いていたという事だ。

 ここでリズム、リズム、と連呼してしまったが、曲をつける上でこの「詩を読んだときのリズム」というのは実は必ずしも必要な条件ではない。曲をつけるに必要なのはあくまで各行の文字数。そしてそのバランス。読んだリズムが悪くても、文字数がそこそこそろっていればバランスよく音はつけられる。始めにリズムを強調したのは、リズムをそろえることによって文字数と言葉のバランスが自ずとそろって来るからだ。実際のところ、俺の場合で言えば「各行の平均文字数±2割程度」のバラつきならば、曲はついている。もちろん構成上狙って音を詰め込んだり、減らしたりという事はするが・・・。ここで紹介したような詩の書き方であれば、1行あたり4小節を基本としている。4拍で4小節の場合ならば、4×4=16文字前後であれば、ゆったりとした曲となる。逆にこれより多ければ多いほど音の数が増え、小節内の隙間を埋めていく事になる。もちろんテンポを落とせば、ある程度ゆったりと聴かせる事は可能だ。そういう視点でポップスやロックetc...などを見ると、1小節に対し8拍や16拍といったリズムが主流なので、歌詞を詰め込んだ曲であれば、例えば1行に対し32文字以上の文字数を持った詞となる。もはや言葉のリズム云々を言っている場合ではない。文章をあてはめても良いほどだ。それから考えれば、始めに紹介した童謡の歌詞の何と詩的なことか。余談だが、それゆえここで久遠さんとのコラボを紹介する際、「作詞:文月 久遠」とせず、「作詩:文月 久遠」としていたのだ。これはあくまで俺の個人的な区別だが・・・。

 結論として、俺が久遠さんの詩を読んで、曲がつきそうだと直感的に思ったのは、おそらく自分の中にある歌詞としての言葉のリズムがそれを感じたのではないか・・・。そう思っている。そして例外は必ずあるとしても、言葉のリズム(必要条件ではない)、文字数、各行の言葉のバランス、それらが満たされればどんな詩でも曲がつくという事。ただし、これは童謡のような短い曲について当てはまることで、ポップスやロックetc・・となると、さらに条件が加わる。そして逆に言葉のリズムという点では、先にも言った通りほとんど当てはまらない。あと曲をつけるために必要となる条件としては、曲をつける側が、その詩に感じ入り、曲をつけたいという強い思いを持つかどうか。そしてその詩に音をつけ、自分が惚れ込める曲が出来るかどうか。その曲が詩を生かしているかどうか。さらにその曲が作詩者の納得を十分に得るものであるかどうか。・・・まあ・・・あくまで当事者同士の判断に委ねられるが・・・。でもこれが一番大事かもしれない。そしてそれらがすべて揃ったとき、コラボによる歌が完成すると思っている。

 久遠さんとの出会いは、まさにこれらのいろいろな条件が偶然に満たされ重なったもの。運命とも言うべきものだった。



 以上が、久遠さんの詩に曲をつけながら最初は何となく・・・そして徐々に強く^^ 俺が感じた事だ。何たってこれでも理系出身ですから・・・思わず分析&論文チックになるのは、仕方ない。ゆるされよ。

・・・というか・・・それは理系に限らんとな?
まあ、そりゃそうだ( ̄▽ ̄;)
しかも、内容はむしろ文系だとさ・・・。


・・・で?・・・・・
・・・ん?・・・・・
ぬゎにぃ~!?(何?)
こんな事、今さら論ぜずとも知ってただとぉ~!?(▽o▽;)


まあ、しかしあれだ・・・。
詩を書くにしても曲や歌作るにしても・・・
こんな事までいちいち考えんわなぁ・・・(・_・;)
要は楽しければそれで・・・

A氏:『お前・・・それを言っちゃ・・何もならん・・!』(←ん?誰?)


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  1. 2006/11/30(木)|
  2. 作曲
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
<<2007年カレンダー!! | ホーム | 『天が紅(あまがべに)』(コラボ with 久遠さん)>>

コメント

へぇ~、面白く読ませてもらいました。
知ってる曲以外のオリジナルな曲を作れるってだけで尊敬するなぁ。
一回聞いてみたいなぁ。
ってどこかで聞けるんやっけ?
  1. 2006/12/01(金) 09:46:58 |
  2. URL |
  3. しなもん #-
  4. [ 編集]

>しなもんさん

いろいろ音源置いてますよ^^
この記事の前3回は、音源公開記事です。
本分の中に、音源リンク置いてます。

さかのぼれば、いろいろありますよ^^
弾語りから、バンドまで・・・。

良ければ聴いてみてください。
ただし!期待は禁物。。。
  1. 2006/12/01(金) 10:49:05 |
  2. URL |
  3. Jun #j/FnetGM
  4. [ 編集]

僕も考えてました、それ。
一応理系作詞者なものでして。

大抵、違うものになりますけど仮付けしたメロディーで歌ってみて"うん、大丈夫"ってしてから送ります。

最初はText見て揃ってたらオッケーってしてましたが、漢字で音数が変わる事にこの2年前くらいにやっと気付いて(恥)
とまぁ、作りっ放しパソコンのあちこちに置いてます。
  1. 2006/12/01(金) 11:32:45 |
  2. URL |
  3. はやし #-
  4. [ 編集]

いやぁ~ ここまで言っていただくと 恥ずかしいし照れてしまいますね。
でも 励みになります。
童謡的要素があるなんて 自分で書いてて気付きませんでした。

以前 自分のブログで自分の詩の書き方について 2つ記事を書いたことがあります。
その続編として書こうと思ってた内容と類する事が多く書かれてますね。
ここから 長くなりますがご容赦を。

私の書き方には幾つかのパターンがあります。
その中で曲がついてるのは連の構成で書かれてる詩ですね。
3行~5行歌の繰り返しで 七五調で流れを作る感じです。
だから字数が整ってリズムが生まれてるのかもしれません。
最近こちらで公開された3編も 同じことが言えると思います。
8・5とか7・5や7・6で書くことで
懐かしさが感じられる詩になってるのかもしれません。
日本古来の俳句や短歌のリズムの応用ですね。

あと 私が詩を書く上で気をつけてるのが
「音(おん)を踏む」ということです。
読み手と書き手では句読点の位置が違うので 流れやリズムが違ってきます。
読み難い詩と スゥーっと入ってくる詩の違いは流れだと思っているので(自論なので違うかも?)
七五調で書く時以外でも 流れを大切にしているつもりです。
流れを意図的に作り出す方法として 七五調以外にも平仮名だけで書いてる中で
強調したい言葉を漢字で書くとか 繰り返し言葉を漢字と平仮名で書く(『光り舞う』の一行目)など
さまざまな方法を考えて使ってます。
他にも 意図的に使ってる表現はありますが 書くと長くなるのでこれくらいにしときますね。

流れを作ることで 書き手のリズムで読んでいただくことができる。
そう思います。
結局 「書き手の流れで」っていう自己中な考えから生まれてる詩が多いってことですよ。
久遠って自己中で我侭な性格だから(笑)

長々と書いてしまいました。
  1. 2006/12/01(金) 13:49:06 |
  2. URL |
  3. 久遠 #qwKvtbg.
  4. [ 編集]

ふむ~~~~ 興味深く読まさせて頂きました。

Junさんの唄って、詩とその背景(今回は写真)を理解して、思い入れの結果で言葉が素直に伝わるのだと思ってましたが・・・
深いです。 日本海溝より深いです。
  1. 2006/12/01(金) 14:12:50 |
  2. URL |
  3. 汪鵡 #-
  4. [ 編集]

う~む。。。(-_-;)
詩ってやつは、奥深いですな~・・。
JUNにいさんの記事、久遠さんのコメントを
拝見して、改めて詩、詞というものを
見つめなおす事が出来そうです。
そして今後に生かして行きたいと思いました(^^)
  1. 2006/12/01(金) 16:45:55 |
  2. URL |
  3. reirei #-
  4. [ 編集]

なるほど。。。すごく関心しちゃいました^^
みぃはあんまり何も考えず自分の出来事や感情
を詩にするのでいつもバランスとか悪いかも・・^^;
なんか日記みたいになってしまうんです。笑
JUNさんのブログこちらもリンクさせていただきましたm(u.u)mペッコリ
これからもよろしくですヾ(@>▽<@)ノ♪

  1. 2006/12/01(金) 17:21:19 |
  2. URL |
  3. みぃたん #-
  4. [ 編集]

>はやしさん

ども^^ ご無沙汰です。
はやしさんも作詞者でしたか。
俺も歌を作ってますが、実は歌詞は苦手です^^;

作りっぱなしが、あちこちにあるなんてうらやましい。。


>久遠さん

久遠さんの詩は、いろいろなこだわりが入っていますよね。
言葉の響きから詩のリズム、各連の表現を揃えたり、
見た目の効果とか・・・。
それだけの縛りの中で綴られる言葉には、やはりそれなりの
力があるのでしょうね。そう思います。
これからも我侭に^^ 詩を綴っていってください。
それが他人を癒すんですから、すごいッス。


>汪鵡さん

>Junさんの唄って、詩とその背景(今回は写真)を理解して、
>思い入れの結果で言葉が素直に伝わるのだと思ってましたが・・・

あいや!しまった。そういうことにしておけば良かった。
そのほうがカッコいいではないかっ!。。。

>日本海溝より深いです。

いやいや。。。汪鵡ワールドの深さにかなうものはありませぬよ。
いや、マジで。。。びっくりした^^


>reiちゃん

詩と詞はちがう。今はね。
でも、かつては、同じものだったのかもね。
童謡というのは、詩と音楽が見事に融合してる。
それに気づいたとき、俺も深さを感じました。


>みぃたん

みぃたんの詩は好きですよ。
バランスはあくまで曲をつけるために必要なもので、
詩は、そんな事考えなくていいんだよ。
詩の世界は本当に自由。
俺はいろんなブログで、いろんな詩を読んで
驚きました。衝撃を受けました。
みんな、独自のスタイルを持ってる。
俺は、まだいまいち自分のスタイルというのがありません。
ちなみに久遠さんのことは、
俺が勝手に師と仰いでいます^^
  1. 2006/12/02(土) 22:52:30 |
  2. URL |
  3. Jun #j/FnetGM
  4. [ 編集]

こちらでは初めまして。ポエ街から飛んできました。
くぅ…まだまだ私の詩に曲を作っていただくには果てしなく遠い道があることが判明しました…orz 進学してから修行しよう。
そう言えば、私のリズムは私にしかわからないんだなぁ。
私も、言い回しはもちろんですが、けっこう音とか漢字にはこだわりがあるんです。こだわりすぎてぐちゃぐちゃになることも多々あるんですが(汗)

あ、以前、ポエ街のブログ(現在更新は止まっております)に勝手ながらJunさんのページの紹介(?)をさせていただきました。どうもすみません<(_ _)>

あぁ…ポエ街リレー詩企画で久遠さんからバトンを引き継いだけれど…今更ながらにあせってきてしまいました。も、もう一回読み直しておこう…。
  1. 2006/12/05(火) 18:55:29 |
  2. URL |
  3. Shiner #uKdRKEis
  4. [ 編集]

>Shinerさん

こちらで、はじめまして^^
ようこそ!!

独自のリズムを持っているなんてすごいですよ。。
なかなかそういう人はいないと思います。

紹介までしていただいたとは・・・光栄です。
ありがとうございました。
気付いていなくてすみませんm(_ _)m

ポエ街リレー詩企画・・・・
俺、アンカーなんです。。。。ヤバイです。。
  1. 2006/12/05(火) 20:12:54 |
  2. URL |
  3. Jun #j/FnetGM
  4. [ 編集]


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